おかねのダイエットと育て方

へらして、そだてる。お金でしくじった私の、家計立て直し実録

サブスクの解約忘れは、「知らない引き落とし」を探しても見つかりません

カードの明細に、毎月おなじ金額が並んでる。……あ、あれ解約してない。

私です。ジムに入会したときに「初月無料」で付いてきたオプションを、3ヶ月そのままにしていました。返金は諦めました。

ただ、この記事で書きたいのは失敗談の方ではありません。

払い続けていたのに、私はそのオプションを一度もまともに使っていませんでした。 そして、カードの明細を毎月見ていたのに気づけませんでした。

明細に出ていたのは、見覚えのあるジムの名前と、その月の合計額だけだったからです。知らない引き落としを探すやり方では、永久に見つかりません。

使っていないものに3ヶ月払い続けていました

入会の手続きをしているときに、初月は無料だからと勧められて、そのまま付けてもらったものです。水素水が飲み放題になるもの、プロテインサーバー、体組成計の測定サービス。ほかにもいくつか付いていました。

数はどうでもいいんです。問題はそこではありません。

どれも、ほとんど使っていませんでした。

水素水は数えるほどしか飲んでいません。プロテインサーバーも体組成計も、あることは知っていたのに使わないまま3ヶ月が過ぎました。

気づいたのはクレジットカードの明細を眺めていたときです。毎月見ていたはずなのに、3ヶ月目にようやく違和感を持ちました。 ジムの引き落としが自分の思っていた月会費より高かったんです。

ここで一度、立ち止まってほしいんです。

使っていないものは、使っていないという理由で意識に上りません。

使っているサービスなら、値上げにも気づくし「そろそろ解約しようかな」と考える機会もあります。でも使っていないものは生活の中に一度も出てきません。だから払っているという事実だけが静かに残り続けます。

断る理由も、その場には1つもありませんでした。無料だし、合わなければ外せると言われたし、入会したてでテンションも高い。使うかどうかを考える前に、付いていました。

ジムに行くたびに思い出してそのたびに「あとでやろう」

通っていたのは週に1回くらいのペースです。

ジムに入るとロビーの横に水素水のサーバーがあります。目に入る。「あ、これ解約しなきゃ」と思う。

でも、そのときの私の頭は今日どこを鍛えるかでいっぱいです。解約はあとでいい。そして着替えて、走って、シャワーを浴びて、外に出るころには消えています。

次に思い出すのは1週間後、またジムに行った日。これを3ヶ月で10回ほど繰り返しました。

大事なのはここです。私は解約できない状況にいたわけではありません。

このジムの解約手続きは会員のマイページからで、スマホがあればその場で終わります。受付に並ぶ必要も、電話する必要もない。思い出した瞬間にポケットからスマホを出せばそれで終わっていました。

できなかったのではなく、やらなかった。

解約には締切がないからです。

トレーニングには「今日やる」があります。仕事のメールにも返す期限がある。でも解約は今日やらなくても明日でいい。明日やらなくても来週でいい。1ヶ月遅れたところで失うのは大きな額ではありません。

優先順位をつけたら最下位に来ます。そして最下位のタスクは、思い出した瞬間に手をつけないかぎり、次に思い出すまで存在しないのと同じです。

かなめ

忘れっぽいから忘れるんじゃないんです。優先順位をつけたら最後に来る、というだけで。

1件ずつ思い出すのはそもそも無理です

ここまでを並べるとこうなります。

  • 使っていないものほど、生活の中に出てこない
  • 思い出すきっかけがあっても、週に1回しか来ない
  • 思い出しても、締切がないから後回しになる

3つとも気合でどうにかなる話ではありません。

記憶に頼っているかぎり、いつか落ちます。

だから私は1件ずつ思い出そうとするのをやめました。かわりにやったのは、いま契約しているものを1回だけ全部並べることです。

思い出しゲームには勝てません。でも一覧を作るだけなら5分で終わります。

いま契約しているものを5分で全部出す

サブスクは1か所にまとまっていません。ここが厄介なところで、探す入口が4つあります。

ポイント

契約が隠れている4つの場所

  1. クレジットカードの明細 … 毎月おなじ金額が並んでいる行を探す
  2. 銀行口座の引き落とし … 通帳や銀行アプリの明細。カードを通さない契約はこちらに出ます
  3. スマホのサブスク一覧 … iPhoneは「設定 → 自分の名前 → サブスクリプション」/Androidは「Google Play → お支払いと定期購入」
  4. キャリア決済 … ドコモ・au・ソフトバンクの各マイページ。ここがいちばん見落とされます

やることは、この4つを開いて、出てきたものを紙でもメモアプリでもいいので1枚に並べるだけです。

1か所だけ見て安心しないでください。 私のジムのオプションはカード明細にいました。でもアプリのサブスクはスマホの一覧に、動画サービスはキャリア決済に隠れていたりします。契約が散らばっているから、記憶でまとめようとすると落ちるんです。

明細に出るのは合計額です。中身は書いてありません

ここで、私が実際にひっかかったところを1つ。

カードの明細に並ぶのは「ジムの名前と、その月の合計額」です。オプションが何本ついているかは明細のどこにも書かれていません。会費とオプション代がひとまとめの1行になっています。

見覚えのない店名を探すやり方では見つかりません。 店名は毎月ちゃんと見覚えのあるものだからです。

注意

明細は「知らない名前を探す」ではなく、
「知っている名前の、金額が合っているか」で見てください。
「このジム、月いくらのはずだっけ?」と、自分が契約したつもりの金額と突き合わせる。差があれば、そこに何かが乗っています。

差の正体が分からなければ契約先のマイページを開けば内訳が出ます。私もそこで初めて自分が何をいくつ付けていたのかを知りました。

並べたら1件ずつこう聞く

「これ、今月使った?」

「使うかもしれない」ではなく、使ったかどうか。過去形で聞くのがコツです。未来形で聞くと全部残ります。私は水素水を「たぶんこれから飲む」と3ヶ月思い続けて、結局ほとんど飲んでいませんでした。

見つけたお金は戻る場合と戻らない場合がある

洗い出すと、当然「もう払ってしまった分はどうなるのか」が気になります。

戻るかどうかは、サービスの種類ではなく「どこ経由で払っていたか」でほぼ決まります。

課金の経路 返金を頼む先 見込み
App Store(iPhone・iPad) reportaproblem.apple.com から返金をリクエスト 申請の窓口がある。ただし審査があり、必ず通るわけではない
Google Play(Android) 購入から48時間以内はGoogle、過ぎたらアプリの開発元 期限が短く、過ぎると窓口が変わる
サービスに直接カード払い そのサービスの問い合わせ窓口 各社の規約しだい
店舗で契約(ジムなど) その店舗 ほぼ戻らない。私はここでした

App Storeには返金をリクエストする専用ページがあります(Apple)。Google Playは購入から48時間を過ぎると窓口が変わります。Googleではなくアプリの開発元へ問い合わせる形です(Google Play ヘルプ)。スマホのアプリなら、少なくとも言ってみる窓口はあるということです。

いっぽう「クーリングオフはできないの?」と思った方へ。ここは期待しない方がいいです。

通信販売には、クーリング・オフ制度がありません国民生活センター)。訪問販売や電話勧誘販売と違い、自分から申し込む通信販売は対象外です。

では私のようなジムの契約はどうか。特定商取引法には中途解約ができる「特定継続的役務提供」という枠がありますが、対象は7つだけです。

補足

特定継続的役務提供の対象(7業種)
エステティック/美容医療/語学教室/家庭教師/学習塾/パソコン教室/結婚相手紹介サービス
(いずれも金額5万円超・期間1〜2ヶ月超などの条件つき)

出典: 消費者庁「特定継続的役務提供」

スポーツジムはこの7つに入っていません。 私のケースはそもそも制度で守られる契約ではありませんでした。諦めたのは判断としては正しかったわけです。

注意

「カードを止めれば引き落としも止まる」は危ないです。
解約の手続きをしないまま支払い方法だけ止めても、契約が終わったことにはなりません。 未払いとして残ることがあります。止めるのは支払いではなく、契約の方です。

戻らないお金を追いかけるより、次の1件を止めるほうが早いです。

次に「初月無料」を勧められたときにやること

棚卸しは1回やって終わりにはなりません。生きているかぎり、次の契約が入ってくるからです。

私が変えたのは3つだけです。

1. 契約したその日に、終了日の2日前を通知にセットする

終了日当日ではなく2日前にします。当日だと、気づいた時間帯にスマホを触れるとはかぎらないからです。

2. 解約の入口だけ、契約した日に見ておく

マイページなのか、電話なのか、店頭なのか。これを1行メモしておきましょう。

解約が面倒に感じる理由の大半は、手続きそのものではなく手続きの方法を知らないことです。調べるところから始まると思うと後回しの言い訳が増えます。

3. 思い出したら、その場で終わらせる

私の場合、マイページなら1分で終わる作業でした。それを10回先送りしています。

「あとでやろう」と思った時点で、たいてい「やらない」になります。

かなめ

いらないものを断れるようになると、必要なものにちゃんとお金を回せるようになりますよ。

まとめ:思い出さなくていい形にする

払ってしまった分は戻ってきませんでした。制度上も、戻る筋の話ではありませんでした。

でも収穫はありました。私は忘れっぽかったわけではなく、記憶で管理しようとしていただけだと分かったことです。頭の中の一覧はこちらが思い出さないと開きません。紙に書いた一覧は開けばそこにあります。

今日やることを1つだけ挙げるなら、カードの明細を開いて、知っている店名の金額が想定どおりか確かめる。それだけで大丈夫です。4つの入口を全部回るのは1件でも見つかってからでいいです。

固定費そのものを下げていく話はスマホ代の見直し手順にまとめています。何から手をつけるかで迷っているなら家計の立て直し、何から始める?の方が先です。

そして「明細を見るのが続かない」という人へ。それも意志ではなく仕組みの問題なので、家計簿が続かない人への方が近道かもしれません。

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