宝くじ予想詐欺に約100万円払った|警察・消費生活センター・弁護士でも戻らなかった話
怪しいと思ったら「それ、詐欺ですよね?」って言えばいいんでしょ? そう言われたら、相手も引き下がるんじゃないの?
——私も、そう思っていました。
私は宝くじの予想を謳う詐欺に、合計で約100万円を払いました。払っている途中で、相手に「実は詐欺を疑っている」と伝えています。それでも、振り込んでしまいました。
疑いを口にしても、私は抜け出せませんでした。
警察にも消費生活センターにも相談し、弁護士にも頼みました。今でもその時のお金は戻っていません。
今、似た電話を受けている方は、振り込む前に最後まで読んでください。
入口は「宝くじの予想システムに興味はないか」という電話だった
私はサマージャンボや年末ジャンボを買っていました。少なからず、夢を買っていたんです。
ポイ活もしていました。ポイントをもらうために、あちこちのサービスに登録していたんですよね。どこかで個人情報が漏れたのだと思います。ある日突然、電話がかかってきました。
「宝くじの予想システムに興味はないか?」
「ロト6やナンバーズなど、自分で数字を予想するものには一定の確率論がある。うちのシステムなら数回以内に上位等を狙える」
使うには審査があると言われ、個人情報を伝えて指定のサイトに登録しました。審査は通りました。審査なんて無かったはずです。
「当たる番号が分かる」という話を、知らない相手が電話で持ちかけてくる。ここで電話を切っておけば、私は1円も払わずに済みました。今思えば、ここが運命の分かれ目だったのでしょう。
利用料30万円で届いた予想番号は当たらなかった
審査のあと、利用料として30万円を入金しました。予想番号は毎週1回メールで届きます。その週に買うかどうかは自己責任、という建て付けでした。
1か月使いました。1回あたり、一致していた数字は0〜2個。全然当たらなかったです。
その間、2週間に1回ほど相手から電話がありました。状況を確かめる電話です。担当者は腰が低く、丁寧でした。
毎週適当な数字を送っていただけなのでしょう。そして「当たらない」という私の不満が、次にお金を払う理由に変えられていきました。
外れるたびに払う理由が変わっていった
当たらないと伝えると、今度は別の理由でお金を求められました。
「お詫びに10万円で次回の番号を伝える」
「全然当たらない」と伝えると、こう返ってきました。
「審査を通った人の中に情報を漏らした人がいて、ダミー情報を混ぜている。お詫びに10万円で次回の番号を伝える」
お詫びなのに、お金を払うのはこちらです。ちょっと意味が分からないと思いますが、当時の私は「情報にお金がかかるんだ」と自分を納得させて10万円を入金しました。
「上司に疑われている。20万円で目をつぶる」
その番号も外れました。次の電話で言われたのはこうです。
「あなたが情報を漏らしたと、上司から疑われている。訴えると言っている。20万円振り込めば目をつぶる」
当たらないと伝えていたのは私なのに、いつの間にか疑われる側に置かれていました。私は20万円を入金しました。
「警察が入るかもしれない。握りつぶすから10万円」
次の請求は、警察の話でした。
「情報漏えいの疑いで警察の捜査が入るかもしれない。握りつぶすので、別の口座に10万円」
振込先は、それまでとは別の口座でした。
払う理由や振込先が変わっても、話を持ちかけているのは最初の電話の相手です。新しい理由でお金を求められたら「前の話の続き」だと考えて手を止めましょう。
「詐欺を疑っている」と言ったら加害者扱いされた
「握りつぶすから10万円」と言われた時、私は相手に「実は詐欺を疑っている」と伝えました。すると、少し怒り口調で脅されました。
「詐欺を疑うのは勝手ですが、あなたは弊社に対して加害者側としての立ち位置です。法的手段に出てもいいし、ご家族や職場に連絡がいくことになりますよ」
私はこの10万円も入金しました。
疑いを口にしても話を逆にされた
疑っていると伝えても、相手は言い訳をしませんでした。「あなたが加害者だ」という話に置き換えてきたんです。
疑いを伝えたのに、話はかえって脅しに変わりました。
次は上司から電話が来た
そのあと、担当者の上司から電話が来ました。
「ウチの従業員の口座に入金した。これは犯罪。詐欺師扱いは名誉毀損で訴える」
別の口座に振り込むよう言ってきたのは、相手のほうです。それなのに、振り込んだ私が犯罪をしたことにされていました。
丁寧な担当者と高圧的な上司が入れ替わりで出てきた
腰の低い丁寧な担当者と、高圧的な上司。2人が入れ替わりで出てきて、気持ちを揺さぶられました。
「訴える」「家族や職場に連絡する」と言われても、その場で返事をしないでください。答えるほど、話は相手のペースで進みます。
「70万円を返す。その前に30万円」が最後だった
私は上司にこう返しました。
「最初の電話からの流れを警察に相談する。処遇は受けるが、これ以上揉めたくない」
相手の答えはこうです。
「では入金頂いた70万円を返す。ただしシステム解約料と警察への口止め料30万円を先に。明日の〇〇時までに入金がなければこの話は無かったことに、法的処置を取る」
返してもらうために、先に払う。期限は翌日。私は疑いながら、30万円を入金しました。
その後、相手とは一切連絡が取れなくなりました。
金の共同購入の詐欺と同じ終わり方だった
私は以前、金(ゴールド)の共同購入を謳う投資詐欺にも遭っています。入口はまったく違います。それでも、終わり方は同じでした。
- 相手が指定した口座に振り込ませる
- 理由を変えながら、何度も払わせる
- 「返すから、先に入金して」と言われる
- 払ったあと、連絡が取れなくなる
あわせて読みたい:投資詐欺に遭った話|「金の共同購入」で車1台分のお金を失った私が伝えたい手口と気づくポイント
返金のために先に払う理由は、どこにもありません。「返すから先に」と言われたら、そこで振り込みを止めましょう。
警察・消費生活センター・弁護士に頼んでもお金は戻らなかった
連絡が取れなくなってから、警察と消費生活センターに相談しました。弁護士にも依頼して、相手を追ってもらいました。
それでも、お金は戻ってきませんでした。
窓口や弁護士が何もしてくれなかった、という話ではありません。振り込んだお金は、あとから取り返すのが難しいんです。止められるのは、振り込む前だけです。
振り込む前にどこへ電話すればいい?
「おかしいな」と思った時点で、振り込む前に次のどちらかへ電話してください。
- 消費者ホットライン「188」
近くの消費生活センターなどの相談窓口を案内してくれます(通話料はかかります) - 警察相談専用電話「#9110」
緊急ではない困りごとを相談できる、警察の窓口です。身の危険を感じる時は110番です
この詐欺では、振り込みの依頼にたいてい「今日中」「明日の12時まで」と期限がついていました。考える時間を与えないためです。
相手が期限を切ってきても、今日は振り込まないでください。電話を1本かける時間は、期限の前でも取れます。
まとめ:疑ったら相手に言わずに電話を切る
私は「詐欺を疑っている」と相手に伝えました。返ってきたのは「あなたが加害者だ」という言葉と、家族や職場への連絡をちらつかせる脅しです。私はそのあとも、最後の30万円まで振り込みました。
詐欺師に「詐欺ですか?」と聞いても、「はい」とは返ってきません。冷静に考えればおかしな質問ですが、高圧的な態度や短い期限を区切られた振込依頼で余裕がない時は気づけませんでした。
疑った時にやることは、相手に伝えることではありません。電話を切って、振り込む前に188か#9110にかけてください。
本記事は私個人の体験談です。宝くじを買うことそのものを否定するものではありません。
\ 最後の手口は、こちらの詐欺と同じでした /
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